EA稼働の時間
ゲコーです。
複数のEAを使ってポートフォリオ作成において考えておくことを解説しています。
- 自動売買と裁量トレードの分散運用
- 取引口座(ブローカー)の分散
- 通貨ペアの分散
- 取引する時間軸の分散
- 取引する時間帯の分散
- トレードタイプの分散
今回は4・5番目の「時間の分散」について考えてみます。
ご承知の通り、自動売買システム(EA)は数多く存在しており、それぞれのEAは個々の特徴を持っています。
ゴゴジャンで販売されているほとんどのEA(全て確認したわけではありませんが)は、特定の時間軸で稼働させることでそれなりの利益を出せることを目的に作られているはずです。
MT4用のEAなら、ほとんどが「1分足」「5分足」「15分足」「30分足」「1時間足」専用だと思われます。
もちろん、「4時間足」「日足」「週足」「月足」のEAは作れますし販売されているかもしれませんが、トレード回数が極端に少なくなりがちなのでユーザーさんから敬遠される傾向にあるので販売サイトには出回りにくいからです。
稼働時間軸とはまた違う「時間」視点のEAもあります。
トレードする時間帯をコントロールしているEAです。
ゴトー日の仲値値動きを狙ってもの、ニューヨーク取引時間だけトレードするもののように、特定の時間帯にフォーカスしたEAです。
このように、さまざまな時間の視点を活用しそのEAならではの性能を発揮できるようになっているのです。
逆に言えば、そのEAは「とある時間軸」「とある時間帯」以外では不得意な場面が多い可能性があります。
仮に10個のEAでポートフォリオを作成するとして、その10個すべてのEAが「5分足」「東京時間帯」で稼働するEAだったらどうなると思ういますか?
そのEAが調子よく稼いでくれれば莫大な利益になるかもしれません。
しかしたまたま何かの事件が起きて、為替相場に混乱を起こしたなら、それらのEAすべてが損失を出すかもしれません。
EAであろうと裁量であろうと、かならず利益を出せる保証はなく、常に損失が出た場合を想定しておくことが「投資」の世界で生き抜く条件だと私は考えています。
この考えからすれば、「時間軸」「時間帯」はばらけていた方が損失が出たときの被害も少なくて済むのだと思います。
よろしいですか?