新高値を買い上がる勢い
高値更新3場面の比較
日経平均株価は6日連続で年初来高値を更新し
てきました。新高値を買い上げる力は現象面では
新高値の数に現れます。足元20日の新高値の累計
数は3,829で、1日平均では191とこの4年でもそ
の他の指標も含めると、13年5月に高値を付けた
時に次ぐほどの相場の勢いがあります。
この4年で、今回同様に新高値を買い上がった
相場は3回目です。新高値数がピークを付けるま
での場面を過去2回と比較してみます
(新高値数がピークを付けるまでの平均)
新高値数の 13年 15年 16年
ピーク日 05/22 03/17 12/15
新高値数 309 197 191
売買代金 3.31 2.56 2.78
(兆円)
騰落レシオ 130.1 129.7 151.6
(%)
RSI 80.7 82.7 89.2
上昇幅 2,310 1,449 1,411
(円)
(注1)データは新高値数がピーク
を付けるまでの1か月平均
(注2)RSI=上昇幅計÷変動幅計、20日で算出
(注3)上昇幅は20日前比
新高値数のピーク≒株価の高値
上記の3場面はそれぞれに特徴があります。
今回の場合は高水準の騰落レシオが持続して
います。循環物色がうまく機能していること
になります。加えてRSIも高水準です。期間
中、下げる日が少なく、下げてもわずかな下
げにとどまっていることになります。
過去2回は新高値数のピーク≒株価の高値
となっています。13年5月のケースは新高値
数の累計がピークを付けた5/22が株価の天
井でしたし、昨年は新高値数のピークから
4日目に高値を付けています。
足元では新高値数の5日平均は12/12に
271でピークを付けています。上値を追う
力は弱まってきているのかもしれません。
株価上昇の原動力となってきた海外勢が
クリスマス休暇に入ることもあり、来週か
らは売買が細ることも予想されます。この
後は短期的には頭が重い展開を前提に考え
たいと思います。
よろしいですか?