トレンドフォローのEAでもレンジ相場で勝つ方法
スランプに突入している「PerfectOrder_GBPJPY」の改善方法についてまとめました。
PerfectOrder_GBPJPYの現状と改良について
「PerfectOrder_GBPJPY」は、すでに多くの方にご利用いただいておりますが、2024年6月からスランプに突入しております。
開発者として何かできないかと考え、現在の相場に最適化したパラメーターをバックテストで検証してみました。
商品ページのEAフォワード計測は初期設定のままとなりますが、改良版のパフォーマンスはREAL TRADEでご確認いただけます。
今後も現在のようなレンジ相場が続く場合は、こちらのパラメーターをお試しいただければと思います。
▶ REAL TRADE(3月6日~計測開始)
https://real-trade.tech/accounts/74957
EA名:PerfectOrder_GBPJPY(19558)
最適なパラメーター値とその根拠
私が開発したEAに、マルチタイムフレーム分析を用いた「MTF Trading USDJPY」というEAがあります。
▶ https://www.gogojungle.co.jp/systemtrade/fx/49955
このEAのフォワード計測をご覧いただくと分かりますが、レンジ相場に突入した2024年後半から2025年にかけても好調を維持しています。
このEAはトレンドフォローのEAでありながら、レンジ相場でも好成績を収めています。
その理由はダマシの回避にあります。
「MTF Trading USDJPY」はトレード回数が極端に少ないという特徴があります。
場合によっては1カ月以上ポジションを保有し続けることもある、長期保有を前提としたEAです。
トレンドフォローなのにレンジ相場で勝てる理由とは?
なぜダマシを回避することで勝てるのでしょうか?
この結果を分析したところ、小さな波を無視して、大きな波が発生したときのみトレンド方向にエントリーするためだと結論付けました。
つまり、「往復ビンタ」のような行ってこいの相場では、小さな波に翻弄されることで負けるリスクが高まります。
「MTF Trading USDJPY」は、小さな波を無視し、ひたすらビッグウェーブを待つ戦略を採用しています。
同じトレンドフォローのEA「PerfectOrder_GBPJPY」でも同じ理屈は通用しないのでしょうか?
PerfectOrder_GBPJPYの最適化
「PerfectOrder_GBPJPY」は、3本の移動平均線を用いてトレンドを判断します。
移動平均の期間を短くすると、反応が早くなる半面、ダマシに引っかかりやすくなります。
逆に、移動平均の期間を長くすると、反応は遅くなりますが、ダマシに惑わされにくくなります。
バックテストの結果、長期移動平均の期間を長くし、中期・短期移動平均の期間を短くすることで、レンジ相場でも利益を出せることが分かりました。
イメージとしては、ゴールデンクロス・デッドクロスのEAに近い動きをします。
レンジ相場専用の最適な設定
バックテスト結果
2024年6月1日~2025年3月4日のデフォルト設定
- トレード回数:171回
- プロフィットファクター:0.77
2024年6月1日~2025年3月4日のレンジ相場専用設定
- トレード回数:99回
- プロフィットファクター:1.41
2007年1月2日~2025年3月4日のレンジ相場専用設定
- トレード回数:2807回
- プロフィットファクター:1.12
※トレード回数が約4割減少し、行ってこいの相場に翻弄されにくいEAとなります。
※長期のバックテストでは横ばいの期間が長く使えない設定となりますが、最近の相場に最適化した設定となります。
今後とも「PerfectOrder_GBPJPY」をよろしくお願いいたします。
Is it OK?