ドル円、一時160円台突入!その後急反落、5円超円高!為替介入か?
FX
4月29日 午前10:30頃、ドル円が一時160円台に突入!その後は急激に円高方向へ動き、154円50銭まで円が買われる展開に。
5円以上もドル円が動いた一日でした。
神田財務官は円買い介入について「ノーコメント」としているが、介入があったとする専門家も多い。
記者会見では、「投機筋による過度な変動」という表現を多用しており、日銀がこれらの投機的な動きを警戒する姿勢がはっきりと伝わった。
さて、裁量トレードでドル円レートが160円を超えた時点で介入の可能性が高まると予想したとしましょう。
戦略としてはロングの利食い、或いはショートの仕掛けが有効です。
しかしながら、152円を突破しても為替介入は行われず、4月26日の金融政策決定会合で、植田総裁の発言が円安容認と受け止められ4月29日のドル円160円突破につながったわけだから、介入を期待したトレードを行うことはリスクを伴うことになります。
160円を超えたタイミングで為替介入があると予想できた方は、大きく利益が出せたのではないでしょうか。
EAトレードの場合は、ファンダメンタルズ分析をロジックに落とし込むことは難しいため、稼働を停止するかどうか判断の必要がありました。
わたしはEAを販売する立場ですので、リアル口座は資産運用だけでなく、EAの成績の確認という意味合いが大きいです。
したがって、今回の様な大荒れ相場でもEAは稼働させ続けます。
また、開発するEAは相場の急変動にも耐えられるように設計しているので、レバレッジに気を付けて頂ければ口座破綻の可能性は低いと思います。
巷に出回っているクロス円のナンピン系のEAの場合は、5円の値幅を耐えることができれば爆益でしょうが、耐えられなかったEAは口座破綻になっていたと思います。
AUDCADとかの通貨ペアなら今回の値動きはそれほど大きくなかったので、特にダメージは無かったみたいです。
私のEAが29日の相場の急変動でどうなったか確認してみます。
成績はゴゴジャンのフォワードテストの結果になる為、リアル口座とは若干の差が出ます。
PerfectOrder_GBPJPY
4月29日 午前10:30頃、ドル円が160円台に突入した時点では含み益が10万円(1,000pips)以上あったのですが、
介入?後の円高で含み益が半分飛んで57,514円の利確で終わりました。
Seven Elements
最近リリースしたEA。24日時点の含み益 226,630円 ⇒ 92,070円 に目減りして決済。
Hybrid EA Trade USDJPY
26日の時点では28,766円の含み益があったものの、29日の円高で含み益が消滅、-43,490で損切り。
MTF Trading USDJPY
1ヵ月以上もロングのポジションを持ったまま一度も利確することなく含み益1,000pipsに到達した瞬間に為替介入?
含み益が激減して62,196円の利確で終了。
以上の4つは、順張り型のEAです。
逆張り型のEA「Reversal Seven」
Reversal Sevenは逆張り型のEAで、今回の急変動では他の順張り型のEAとは真逆の成績になりました。
■まとめ
29日のドル円160円の時点では順張り型のEAは含み益が最大化しました。
その後の為替介入と思われる円高により含み益が半減、EAによってはマイテンして損切りになりました。
為替介入の実施状況については、財務省のホームページに掲載されている「外国為替平衡操作の実施状況」で確認できます。
4/29の介入の有無は5月末に掲載になると思います。
成績だけ見ると、単に含み益が増えて消えただけで、含み益は決済するまでは幻の利益であって、利確をしなければ資産は増えないというジレンマに陥りました。
トレンドフォロー型のEAの場合、今回の「行って来い相場」はノイズでしかないことが分かります。
為替介入が行われず、このまま円安方向に進めばトレンドフォロー型のEAは爆益となります。
また、介入の効果が5円の値幅ではなく10円とかもっと大きく円高に振れた場合も、ドテンでショートする関係で利益につながります。
結局のところ、トレンドフォロー型のEAは、強いトレンドが発生した時に利益が出るし、レンジ相場や行って来い相場は逆張り型のEAが有利ということが分かります。
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