相場環境に合わせてEAを入れ替える方法(EA開発者目線)
FX
今日は、相場環境に合わせてEAを入れ替える方法を皆様にシェアしたいと思います。
わたしは2020年からEA開発を始めて、これまでに100個以上のEAを開発してきました。
EA運用を開始した2021年からは年間収支は毎年プラスです。
負けてるトレーダーが何を言っても説得力が無いので、EAのリアル口座を公開します。
REAL TRADE
上の画像はわたしのFXTFのリアル口座で、2022年6月に30万円入金した口座がEA運用のみで2024年9月現在、250万円まで口座残高が増えています。
開発したEAのリアル口座での運用結果と、ゴゴジャンのデモフォワードの成績を見ているうちに、EAのタイプによって勝てる相場と、勝てない相場が分かるようになりました。
EA運用で苦戦している方にとって、本記事はきっと参考になると思います。
以下のチャートはドル円の週足です。
期間は2019年~2024年9月です。
2022年以降のインフレ相場は歴史上まれに見る高ボラティリティ相場が続いています。
この様な相場では、単純に高ボラティリティ相場で利益の出るトレンドフォローのEAを稼働させることで収益が得られます。
それでは、高ボラティリティ相場が苦手なEAは何でしょうか?
答えは逆張りのEAです。
EA開発者のパラメーター調整次第にはなりますが、アノマリー系EAやナンピンEAも高いボラティリティについていけない可能性があります。
わたしが開発したEAに関しては、このEAはこんな相場が得意で、反対にこういう相場は苦手といったことがある程度分かります。
ここでは、先ほどのチャートを4つに分類して、どの相場と相性が良いのか、わたしのEAを当てはめてみたいと思います。
A.上昇トレンド
D.下降トレンド
AとDはトレンド相場なので、トレンドフォローのEAが勝ちやすいのは分かると思います。
Cのレンジ相場(低ボラティリティ)も比較的分かりやすいです。
Cの相場と相性の良いEAは、逆張りのEAとアノマリー系、それからナンピンEAです。
問題はBの相場のレンジ相場(高ボラティリティ)です。
とにかくボラティリティが大きいので、上にも下にも大きく動きます。
為替介入や米国経済指標などで大きく動いた時も、日足レベルで見るとこの相場に当てはまります。
この相場でトレンドフォローのEAを動かした場合、タイミング次第で往復ビンタを食らいます。
ナンピンEAや逆張りEAも、EAの設定次第にはなりますがポジションを持った状態で反対方向に一気に持っていかれる可能性があります。
アノマリー系EAは、比較的穏やかな相場で機能するロジックだと思います。
現在の相場は、アノマリーの優位性が高いボラティリティに飲み込まれてしまい、アノマリーがうまく機能しません。
この様に、攻略不可能と思われるレンジ相場(高ボラティリティ)ですが、EAポートフォリオの組み合わせ次第で攻略することが可能と考えます。
2024年9月現在の相場は、下降トレンド継続ですが、いつ反転するか分かりません。
ひょっとしたらすでにBの相場のレンジ相場(高ボラティリティ)に移行しているかもしれません。
チャートの形は結果論であって、未来の相場は予測できません。
分かることは、高ボラティリティ相場がしばらく続くということでしょうか。
だとすると、現在Dの下落相場がV字で切り返してAの上昇トレンドになるかもしれませんし、Bのレンジ相場(高ボラティリティ)になるかもしれません。
すぐにCのレンジ相場(低ボラティリティ)に移行することは考えにくいので、EAのポートフォリオはトレンド相場と高ボラティリティ相場に対応したEAでポートフォリオを組むことが望ましいと考えます。
わたしの販売しているEAでオススメのポートフォリオは、REAL TRADEで運用しているEAの組み合わせで確認できます。
FXTF REAL TRADE
特にオススメのEAをいくつかピックアップしました。
■トレンド相場向きのEA
PerfectOrder_GBPJPY
GoldenCross_USDJPY
Seven Elements
■レンジ相場(高ボラティリティ)向きのEA
Hybrid EA Trade USDJPY
朝は逆張り、日中と夜はトレンドフォロー型の2つのロジックを採用したハイブリッド型EA。
Bear Mind
相場の急変動時は損切りを行う安定型グリッドトレードナンピンEA。
Reversal Seven 感度MAX25(パラメーター調整必要)
レンジ相場だけでなくトレンド相場でも利益を狙うことができます。感度を上げることで早い値動きにタイミングを合わせることができます。
【まとめ】
ポートフォリオを構築する時の考え方として、強いトレンドが発生した時は、トレンド相場向きのEAで利益を伸ばします。
トレンドが継続せず、上下に大きく揺さぶられる相場が続いたときは、レンジ相場(高ボラティリティ)向きのEAでカウンタートレンドを狙います。
トレンド相場向きのEAだけでポートフォリオを組んでも、すぐにトレンド転換して損切りを繰り返すパターンにハマります。
そんな時でも、レンジ相場向きのEAをポートフォリオに組み込むことで、カウンタートレンド手法(トレンドとは逆の方向に投資することで利益を狙う)で収支を安定化させることが可能となります。
注意点として、カウンタートレンドと言っても、単純な逆張りEAではダメです。
また、損切りしない単純なナンピンEAもダメです。
今の様な高ボラティリティ相場に対応した逆張りEA、ナンピンEAを使うようにしましょう。
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